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MacBook(Intel Mac)で親指シフト!(その1)

※ここに記載してあるTESLAのビルド手順は「Mac OS X 10.4 Tiger」利用時のものです。Mac OS X 10.5 Leopard 以降でビルドする場合はソースコードの一部修正が必要です。
その様なわけで、現在、私はMac OS X 10.6 Snow Leopardでは
Macで親指シフトwiki野良ビルドを使っています。
こちらにそのインストール方法をまとめてみましたので、Leopard / Snow Leopard ユーザの皆様はそちらをご覧下さい
(2010/03/14)


マクブ(2.0GHz MacBook (MA701J/A) )を購入して、早4ヶ月がたちました。
このマクブを買う時に悩んだのが、またiBook G4 にするか、MacBookにするかでした。

その理由は、Intel Mac にした場合に
(1)DTPに使うAdobeソフトがRosetta上で快適に動くのかどうか
(2)親指シフトが使えるかどうか
の2点でした。

結論としては、
(1)は、G4のiBookよりは、Rosstta上で動かすにしてもスペック的にMacBookの方がきっと早いだろうと。実際使ってみて、MacBookの方が断然快適です(#^.^#)
問題は(2)。Teslaは、Pantherまでしか対応していないみたいだし、親指シフトが出来ないパソコンなんて、絶対、我慢できないだろうし…。で、調べていたら、やっぱり、ちゃんと方法があるんですね!

それで、MacBook を購入決定! お陰様で、
ぞうさんちv3 『虎(Mac OS X 10.4 Tiger)で親指シフト入力するの巻』
Miscellanium of Keisuke Kamimura 『MacBookでTeslaが動 く!』
を参考に、とっても快適に、MacBookで親指シフトしています。

その方法は、TeslaはまだTiger未対応ですが、有志の方が修正したTeslaのソースを公開してくださっていて、そこからビルドすれば、Tigerでも、もちろん、Intel Macでも、親指シフトが出来るのだそうです!

ただし、この提供されているソースコードは、Miscellanium of Keisuke Kamimura 『MacBookでTeslaが動 く!』によると、

SourceForge: teslaか ら入手したソースは、旧版のXcodeのものなので、プロジェクト・ファイルをビルドしようとすると、「バージョンが違います。更新した新しいプロジェク ト・ファイルを保存します」のようなことを言われます。素直に警告に従って、保存し直した新しいプロジェクト・ファイルをビルドします。』

とのこと。確かに、MacBookでビルドしようとすると警告が出ます。ちなみに、 私のMacBookのXcodeは
バージョン2.4
コンポーネントのバージョン
 Xcode IDE: 759.0
 Xcode Core: 757.0
 ToolSupport: 733.0
となっています。

また、私の環境ではXcodeでビルドを行う途中の2カ所で「○個の警告」が出ます(手順14、手順18)。これを無視して進むと出来上がったTeslaは上手く動作しません。私はココではまりました(;^_^A アセアセ…。この警告が出た時に、もう一度ビルド(手順15、16)をしたら、ばっちりTeslaが動くようになりました。理由は…、すみません、分かりません<(_ _)>

上記のサイトを参考に実際に私がビルドした手順は次の通りです。私の環境ではこれでバッチリ親指シフトが使えておりますが、私は多少 Linuxをかじったことがあるだけで、UNIXについては全くの初心者です。Xcodeの使い方なども本来の手順とは違うかもしれませんが、これから、Intel Macに移行しようと考えている親指な皆様の何かしら参考になれば幸いです。(また、先輩諸兄の皆様、ぜひ、ご指摘ご伝授お願いいたします<(_ _)>)

【Xcode をインストールする】
まずは、Mac OS X インストールディスクから、Xcode をインストールします。
1. Mac OS X Install Disk 1 をMacBookに挿入する。
Fig1_1

2. Xocde Tools フォルダーを開きその中の『Xcode Tools.mpkg』をダブルクリックするとインストールがスタートします。

Fig2_1     

3.あとは指示に従って、Xcodeをインストールします。

Fig3_1

 

【Tesla のソースコードをダウンロードする】
http://cvs.sourceforge.jp/cgi-bin/viewcvs.cgi/tesla/ から、Teslaのソースをダウンロードします。

4.上記のサイトSourceForge: teslaを開き、『Download tarball』をクリックして、『tesla.tar.gz』をデスクトップにダウンロードします。
Fig4

【Xcode でビルドする
ダウンロードしたソースコードから、Xcodeを使ってTeslaをビルドします。

5.デスクトップにダウンロードした 『tesla.tar.gz』をダブルクリックすると、同じくデスクトップに『tesla』というフォルダーが出来ます。(以降、フォルダー『telsa』がデスクトップにある場合の手順になります。)

6.デスクトップにある フォルダー『tesla』を開くと、『pref』と『tesla』の2つのフォルダーがあります。

Fig5  

7.『tesla』の中の『tesla』をダブルクリックして開きます。一つのファイルと3つのフォルダーがあります。

Fig6
ツリー表示にするとこんな感じですね。
Fig7

8. 『デスクトップ』→『tesla』→『tesla』→『kext』の中にある「Tesla.xcode」をダブルクリック

Fig8_1

9. Xcodeが起動して警告が出るので[コピーをアップグレード]をクリックします。

Fig9

保存先を聞いてくるので、このままで、[保存]をクリックします。
Fig10

10. すると、Xcodeが起動します。ビルドをクリックします。
Fig11

ビルドが実行されて、しばらくすると、 左下に「ビルドは問題なく完了しました」と表示されます。

Fig13

11. 次に『デスクトップ』→『tesla』→『tesla』→『pref』の中にある 「pref.xcode 」をダブルクリックします。

Fig14

12. 警告が出るので手順9と同じように[コピーをアップグレード]して[保存]をします。

Fig22

Fig15

13. すると次の画面が表示されますので、ビルドをクリックします。

Fig16

14. しばらくするとビルドが終了して、左下に「ビルドは問題なく完了しました(2個の警告)」と表示されます。

Fig17

そこで、もう一度、ビルドをクリックします。すると今度はすぐに左下に「ビルドは問題なく完了しました」と表示されます。

Fig18

15.『デスクトップ』→『tesla』→『tesla』→『scriptChecker』の中の「scriptChecker.xcode」をダブルクリックします。

Fig19

16. やはり、警告が出ますので、手順9と同じように[コピーをアップグレード]して[保存]をします。

Fig20

Fig21

17. 次の画面が表示されるので、ビルドをクリックします。Fig23

18. しばらくするとビルドが終了し、「ビルドは問題なく完了しました(1個の警告)」と表示されます。

Fig24

そこで、もう一度、ビルドをクリックします。すると今度はすぐに左下に「ビルドは問題なく完了しました」と表示されます。Fig25

19. Xcodeを終了する。

【ターミナルでコマンドを入力】
ターミナルを使ってUNIXコマンドを実行します。

20.[アプリケーション]→[ユーティリティ]→「ターミナル」をダブルクリックして起動します。

Fig26

21. 次のコマンドを英数半角で入力します。(注:これ以降の手順で出てくるコマンドは、このブログではコマンドの途中で改行されているように見えますが、そこの部分は改行ではなく半角スペースが入っています。手で入力する際はご注意を!)

sudo cp -R Desktop/tesla/tesla/kext/StartupItems/Tesla /System/Library/StartupItems

Fig27

とても長いので、コマンドをコピー・ペーストしても良いでしょう。コマンドを正しく入力したら[enter]キーを押します。

Fig28

22. パスワードを聞かれますので、今作業している(ログインしている)ユーザーのパスワードを入力して[enter]キーを押します。パスワードを設定していない場合は、何も入力せずに[enter]。(ちなみに、パスワードを打ち込んでも画面には何も表示されません。カーソルも移動しません)

23.正しいパスワードが入力されると「***-***-nokonpyuta:~ user$」と表示されます。(***-***=Macに登録した氏名、user=ログインユーザー名です。)

Fig29

24. 引き続き次のコマンドを入力して[enter]します。

sudo cp -R Desktop/tesla/tesla/kext/build/Development/Tesla.kext /System/Library/StartupItems/Tesla

25. 今度はパスワードの入力を求められずに、「***-***-nokonpyuta:~ user$」と表示されます。もし、パスワードを聞かれたらパスワードを入力して[enter]キーを押します。

26.  引き続き次のコマンドを入力して[enter]

sudo cp -R Desktop/tesla/tesla/pref/build/Development/Tesla.prefPane /Library/PreferencePanes/

(もし、パスワードを聞かれたらパスワードを入力して[enter])

27. 引き続き次のコマンドを入力して[enter]

sudo cp -R Desktop/tesla/tesla/scriptChecker/build/Development/scriptChecker.app /Applications

(もし、パスワードを聞かれたらパスワードを入力して[enter])

Fig30

28. Mac本体を再起動

29.[アプリケション]開くと中に『scriptChecker』が登録されています。

Fig31

【Teslaを起動する】

31. [アプリケション]→『scriptChecker』をダブルクリックすると、Teslaが起動し、scriptChecker=Teslaのアイコンがインジケーターに表示されます。

Fig32_1

31.そのアイコンをクリックして、「TESLA動作オン」これで親指シフトが使えるようになまりす\(^o^)/ 

Fig34

親指キーやSIFTキー等の動作設定は「TESLA環境設定を開く」から行います。(『システム環境設定』→『その他』の「scriptChecker」でも設定が起動出来ます。)

Fig36

親指キーの割り当てや、OASYSの様に『enter』キーの左に『ESC』『BS』を配置したり、『SHIFT』を『半濁音』にすることも出来ます(#^.^#) それぞれの対応キーをクリックすると設定が切り替わります。親指キーを[空白]に戻すときは、[親指右(左)]をクリックしておいて、スペースキーを押下します。

Fig35

Fig40


【Teslaを常駐設定する】

Mac起動時にTESLAが自動で起動するように設定します。

32.『システム環境設定』→システムの『アカウント』をダブルクリック。

Fig50

『ログイン項目』を開き、[+]をクリック。

Fig37

アプリケーションの中の「scriptChecker」を選んで[追加]をクリック。

Fig38

ログイン項目に「scriptChecker」が追加されます。これで、ログイン時に自動的にTeslaが起動するようになります。


Fig39

さあ、これでMacBookで親指シフトが出来るようなりました\(^o^)/

実は、この記事を書くのに、途中からTESLAを止めて、ローマ字入力をしたのですが、いや〜、苦しいっすね。改めて、親指シフトのすばらしさを実感いたしました!

Teslaの開発者様、また、ソースコードを用意してくださった皆様、また、ブログで情報を提供してくださっている、ぞうさんちv3『虎(Mac OS X 10.4 Tiger)で親指シフト入力するの巻』様、Miscellanium of Keisuke Kamimura 『MacBookでTeslaが動 く!』 様に、あらためて御礼申し上げます<(_ _)>

さて、次は、TESLAが落ちてしまった時のための対処と、ATOKで、 Rosseta上で動いているソフトでTESLAが使えなくてなることの対処です。

MacBook(Intel Mac)で親指シフト!(その2)
  TESLAの再起動コマンドファイルの作成

MacBook(Intel Mac)で親指シフト!(その3)
  ATOK2006のアップデート
 

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コメント

この情報に基づいてトライしているのですが、手順10でつまずいています。ビルドすると、一個のエラーが出てしまいます。どうしたらいいのでしょうか?僕はプログラミングは素人なのでなにがなんだかわかりません。

投稿: いちろう | 2010年1月14日 (木) 22時38分

いちろう さん
はじめまして、marble-papaです。
Mac OS X のバージョンは何をお使いですか?
こちらの手順はMac OS X 10.4 Tigerでのビルド方法です。(MacBookが出て1年もたたない頃に書いた記事なので「Tigerでの手順」とは書いていないのですが…。)
「10.5 Leopard」または「10.6 Snow Leopard」でビルドする場合は、ビルドする前にソースコードの一部修正が必要です。
もしも、「Lepard」または「Snow Lepard」を使っていて、なおかつ自分でビルドすることこだわらないのであれば、 http://www13.atwiki.jp/oyayubishift-mac/">Macで親指シフトwikiのhttp://www13.atwiki.jp/oyayubishift-mac/pages/11.html">野良ビルドにあるTesla_20090420.zip をお使いになる方が簡単です。
私も昨年の夏前からこれに変えました。Teslaが動作しなくなった場合の再起動もタスクトレーのアイコンから出来るようになっていますし、動作がとても安定していておすすめですよ。

投稿: marble-papa | 2010年1月15日 (金) 06時03分

いちろうさんからご質問をいただいて、「Tigerでのビルド方法」と記載していなかったとことに気がつきました。記事の最初に「記載している手順はTigerでのビルド方法」である旨、追記いたしました<(_ _)>
いちろうさん ありがとうございます。

投稿: marble-papa | 2010年1月15日 (金) 06時22分

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