他のマッピングソフトの入力方法 vs『Buzan's iMindMap』の「Speed Mapping モード」
Buzan's iMindMap には、手書きのようにマインドマップが書ける『MindMaping Mode』と、キーボードだけで素早く情報をアウトプットできる『Speed Mapping Mode』の2つのモードが用意されています。
『Speed Mapping』で思考を素早くデジタルデータ化して、そして、『Mind Mapping』でそれを整えるというのが本来の姿だと思いますが、ちょっと視点を変えて、既存のマッピングソフトから乗り換える方の視点で見てみたいと思います。
《乗り換えユーザーは、最初、操作にとまどいを感じる?》
現在使用中の他のマッピングソフトから、『Buzan's iMindMap日本語版スタンダード・エディション』へ乗り換えを検討しいる方も結構いらっしゃるのではないでしょうか?
その乗り換えの際に、私もそうだったのですが、ブランチの作成の仕方で最初はとまどうところがあるのではないかなぁと思います。
マウスで自分の希望する方向、長さ、形に、ブランチを伸ばすことが出来るのが、Buzan's iMindMap の最大の特徴だと思います。
まずはブランチを伸ばす方向を自分で決めてマウスでブランチを書くというお作法は、手書きでマインドマップを書く時には自然にやっている行為そのものですから、普段手書きをしている方は、すぐにマウス操作に慣れることが出来るのではないかと思います(#^.^#)
しかし、普段手書きよりも主にマッピングソフトを使っている方は、iMindMapを実際使ってみると、最初は、今までのキーボート入力ででブランチが作成されて、テキスト入力できる状態になる操作方法(例えば、FreeMind なら、[TAB] で 子ブランチ、[enter] で兄弟ブランチ)との違いに、少々とまどいを感じるのではないかと思います。
《スピード・マッピング・モード》
そこで、今までのように、まずはアイデア(キーワード)をキーボードからドンドン打ち込みたいという方は、『Speed Mapping Mode』 を試してみるのも良いかもしれませんね。このスピードマッピングモード(オートブランチモード)は、ブレーンストーミングなど、とにかく情報出しを素早く行いたい時、会議や会話、授業のノートなど記録する時などのために用意されているモードです。自動でブランチが作成されるのでタイピングに専念することが出来ます。(注:ただし、Mac版では日本語モードONの状態でも「スペース」キーをタイプすると新しいブランチが作成されてラベル入力状態になるのですが、Win版の場合は「Shift」+「スペース」とするか、日本語入力を都度ON/OFFする必要があります。)
このモードだと、比較的、既存のマッピングソフトの操作感に近いですから他ソフトから乗り換える方も入りやすいかもしれません。
とはいえ、兄弟ブランチの作成のされ方も他のマッピングソフトと少々違いますから、正直、全く同じ感覚でというわけにはいかないのですが…。
〈その1〉他のマッピングソフトの場合、兄弟ブランチは上から下に順番に追加されていきますが、iMindMapの『Spee Mapping Mode』 では、下図のようになります。
最初の数字がブランチが作られる順番です。初めてマッピングソフトを使う方にはあまり驚きはないかもしれませんが、他のマッピングソフトから乗り換える方はちょっと、面食らうかもしれません。(ここまで言うとおおげさかな?)
私も、意図した順番にブランチが並んでくれないところで、最初はちょっと使いにくいなぁと感じました。あまり兄弟ブランチを沢山作ると子供捜しで親(?)が迷子になります(;^_^A
〈その2〉それと、ブランチがやたら長いです。これは曲線でブランチを表現する関係でしょうがないとは思うのですが、画面解像度の低いノートパソコンなどだとかなりつらそうです。ちなみに下のマインドマップも、MacBookだと25%縮小画面にしてやっと全体が見渡せる感じです。子供を増やしすぎると目が行き届かなくなるかも…(;^_^A (そんな時はマウスドラッグでマップをスクロールしたり、ナビゲーターを上手く活用しましょう)
正直、私はあまりSpeed Mapping Mode は使っていなかったのですが(爆)、もともと他のマッピングソフトはちょと試用程度でしたし、『Mind Mapping Mode』で作成できるマインドマップに魅力を感じて購入したのですから、まぁ、当然かもしれませんけどね。
でも、好き嫌いせずに『Speed Mapping Mode』も用途に合わせて使い分けていくと新しい発見(「気づき」)がありそうです。
両モードでどのようなマインドマップが作成されるのか比較のために『Macで無線LANアダプタ』をスピードマッピングモードでも書いてみました。
そして、こちらが元となった『Mind Mapping Mode』で作成したマップです。
スピードモードで作成した方のブランチは自動で作成されたままの状態です。マインドマッピングモードで作成したマップは、スピードモードで作成したもののほぼ半分以下の幅で収まっています。(MacBookだと50%縮小で全体が見渡せます)
ちなみに、「Mind Mapping Mode」で作成したマップを見ながら、新たに、「Speed Mapping Mode」で、兄弟ブランチがあるところは、上に配置してあるブランチを先に入力するようにして作成していったのですが、長男より次男のブランチの方が上に自動配置されてしまっているところが何カ所かあります。三兄弟の所は,三男、長男、次男の順番に並んでいますね。画像をクリックすると拡大表示されますので、興味のある方は見比べてみてください<(_ _)>
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他のマッピングソフトからの乗り換える方の視点で、iMindMap の2つの入力方法を比較してみましたが、本来はこういう比較の仕方をする物ではないですよね。
そもそも、iMindMap自体が他のマッピングソフトとは異次元の物だと思いますから、それを並べてどうこう言う方が無理があると言うことは重々承知していますが、乗り換えを検討している方の何かしら参考になれば嬉しく思います。
【追記】2008/10/02
2008年8月31日にリリースされたiMindMap インターナショナル版 Version3 では、スピードマッピングモードが進化した『スピード・マインドマップ・モード』が搭載されました。この記事で取り上げた兄弟ブランチの並びが分かりにくい問題など含めて、新しく搭載された「オートレイアウト」機能と相まって使い勝手がグーンと良くなっています(#^.^#) 日本語版のリリースは不明ですが、乗り換えユーザも非常に使いやすいものになっていると思います。詳しくはこちらのエントリーをどうぞ
【追記2】2009/1/17
いよいよ2009年2月20日に iMindMap バージョン3 日本語版 for Mac が発売されます!
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