[News] iMindMap 6 の注目の新機能
2012年7月9日にリリースされた新しい iMindMap Desktop『iMindMap 6』。さまざまな新機能や、既存機能拡張がはかられています。
iMindMap 5 ユーザーの視点から、今回のアップグレードのポイントを見ていきたいと思います。さぁ、既存ユーザにとって、iMindMap 6 は買い? それとも待ち?
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◆◇ 紹介ビデオに見る 新機能 ◇◆
YouTubeで公開されている「iMindMap 6 - Getting Started」で紹介されている機能を見ていきましょう。まずは、マップ作成/編集のための機能です。
【New ブランチターゲット】
「ブランチターゲット」が新しくなりました。「ブランチターゲット」とは、ブランチの終端に表示される、ブランチ追加、移動用のコントロールです。新しいブランチターゲットは、ツールバーやショートカットを使わずに、「ブランチ」「ボックスブランチ」「リレーションシップ(矢印)」が描けるようになりました。「ブランチ」と「ボックスブランチ」を併用する人には、使い勝手がグンと良くなると思います。
でも、私のように『ボックスブランチは全く使わない!!』と言う人には、かえって邪魔に感じるのではないでしょうか? そんな人は、次の方法で、今までのブ ランチターゲットに切り替えることもできます。
--Windows版の場合--
メニュー[ファイル] > [iMindMapのオプション] > 「旧タイプのブランチターゲットを使用:ON」--Mac版の場合--
メニュー[iMindMap] > [環境設定] > 「高度」アイコン > 「旧タイプのブランチターゲットを使用:ON」
ちなみに、今までのターゲットポイントでも、リレーションシップ(矢印)をひきたい時には、Altキーを押しながらマウスをドラッグすれば、ツールバーを使わずに簡単に矢印をひくことができるので、私は、全然不便は感じていませんです
【9種類の形状が選べるようになった ボックスブランチ】
ボックスブランチの形状が、変えられるようになりました。ボックスブランチを選択すると、ボックスの右下にマークが表示されます。このマークをクリックすると、その度にボックスの形状が変化します。 [下図をクリックすると拡大表示されます]
▲選べるボックスの形状は9種類
私のように「ボックスブランチって何に使うんだろう?」という方には、「種類が増えても…」という感じかもしれませんね…。でも、これだけあると何かに使えそう! 使い道を考えてみようと思います。
【リレーションシップ(矢印)の書式の変更可能に!】
リレーションシップ(矢印)の書式がさらに細かく設定できるようになりました。(体験版ではこの機能が使えないようで、私は、まだ実際には試せていないので、紹介動画の該当画面を参考に張っておきます↓)
▲今まで以上に細かい設定が可能になります
【プロセスが表現できる フローチャート機能】
マインドマップは、とても便利なツールですが、やはり万能ではありません。例えば、時系列に沿ったプロセスを表現するのは苦手です。それに対して、ThinBuzanが出した答えが、このフローチャートの挿入機能。iMindMap 5 にも、ブランチにフローチャートを挿入する機能がありましたが、iMindMap 6 では、キャンバスに直接フローチャートをかくことが出来るようになりました。
フローチャートの記号は、一般的な物とは違い、iMindMap特有のカラフルな記号が用意されています。 [下図をクリックすると拡大表示されます]
使い方次第で、マップの表現力がグッとアップしそうです。3Dでの表示にも対応しています。ただ、記号が「iMindMap特有」というのは賛否分かれるかもしれませんね。(また、フローを書いてみて気になったのですが、上流のプロセスに矢印を上手く戻せないようです…。 ← 6.0.1 アップデートで改善されました)
▲3D表示にも対応しています。
【ブランチやオブジェクトを複数選択できる マルチ選択機能】
既存のiMindMapでは、複数のブランチやオブジェクトをまとめて選択したい場合には、「Ctrl」キーを押しながら、選択したいブランチやオブジェクトを一つ一つクリックしていく必要がありました。
iMindMap 6 では、「Ctrl」キー(Macでは「command」)を押しながら、選択したい部分をマウスでドラッグするだけで、簡単に複数のブランチやオブジェクトが選択できるようになりました。
これはかなり便利♪ ただし、動画で紹介されている「複数ブランチを選択して移動させる」機能はまだ実装されていないそうです。(アップデートで対応予定だそうです。)
【マップのパーツが登録できる マップスニペット】
任意のブランチ(複数選択可)を登録しておいて、それを他のマップに簡単に流用することができるのが「マップスニペット」機能です。よく使う定型のブランチセットを登録しておけば、マップ作成の時間を短縮することができますね。(あら、バグと思わしき現象が…汗 ←6.0.1 アップデートがバグが修正されました) [下図をクリックすると拡大表示されます]
▲選択したブランチを登録しておいて流用することができます。
【デザインが一新された スケッチ機能】
スケッチ機能のデザインが一新されました。正直、今までのスケッチはかなり使いにくかったですからね。だいぶ洗練されてきた感じです。でも、わたし的にはあともうひとがんばり欲しいです。 [下図をクリックすると拡大表示されます]
▲デザインが一新されたスケッチ機能
【画面を広々使える フルスクリーンモード】
iMindMap 5ではなくなってしまった「フルスクリーンモード」が復活しましたよ! これも嬉しいですね♪ 邪魔なリボンやツールバーが非表示になって、画面一杯にキャンパスが拡がります。
以上が、YouTubeで公開されている「iMindMap 6 - Getting Started」で紹介されているマップ作成/編集のための新機能です。
そして、これ以外に、私が使っていて「おぉ!!」と思った機能改善が次の3点です。
●ブランチをドラッグして他のブランチの下層に移動させる動作がとてもスムーズに!
既存のiMindMapユーザの方なら、きっと体験されていると思うのですが、既存の iMindMap では、特定のブランチをドラッグで切り離して、別のブランチの下層に移したい時に、一回の操作ではブランチを切り離せないことがしばしばありました。(もう一回同じ動作をやり直すと、ちゃんと切り離せるのですが、私の場合は、一回で上手く切り離せることはほとんどありませんでした。)
iMindMap 6では、そういうことがなくなっています。一回の操作で簡単にブランチを切り離せるようになっています。今まで感じていたプチストレスを感じなくなり、すごく軽快に操作できるようになっています♪
●複数のボックスブランチを選択して、一括で、変換可能に!
複数のブランチを選択した状態で、「ボックスブランチ」→「ブランチ」への変換が出来るようになりました。これは、Freemindや、MindManagerで作成したマップをiMindMapに読み込んで使いたい人にはとても嬉しい機能改善です!
Freemindや、MindManagerで作成したマップをiMindMapにインポートすると、なぜかブランチがすべて「ボックスブランチ」になってしまうのですが、これらのブランチを有機的ブランチ変換したい場合は、ブランチ一つ一つ選択して「変換」を実行する必要がありました。
これからは、マップを全選択して、「ブランチ変換」ボタンをクリックするだけで、すべて有機的なブランチに変換することができます。これで、あの忌まわしいボックスブランチと格闘しなくても良くなりますね(笑)
●ショートカットやスピードマップボタンでブランチを追加すると、そのブランチが画面中央に表示される
iPadやiPhone、Androd版に搭載された機能が、Desktopでも利用できるようになっています。ノートパソコンなど画面サイズが狭いコンピュータで大きなマップを作成する時にとても便利な機能です。大画面のデスクトップコンピュータで全体を俯瞰しながらマップをかきたい時には、この機能をオフにすることができます。(実は、残念なことに現バージョンでは、この機能をオフにするオプションがバグでちゃんと動作しません。アップデートで、修正されてくると思いますので、大画面でマップをかいている方は、その修正を待ちましょう。 ←6.0.2 アップデートで修正されました。これでデスクトップの大画面でも快適にスピードマッピングが出来ようになりました♪)
◇iMindMap 5 ユーザーにとって、iMindMap 6 は必要か?◇
今回は、マインドマップの作成/編集機能について見てきましたが、皆さんいかがでしょうか? マップの作成/編集機能以外では、下記の機能が大幅に改良されています。
【3D View】
・マップの作成、編集が可能に!
・3D の傾きのコントローラが使いやすくなった!
【プレゼンテーション】
・大幅にパワーアップ!!
「3D View」と「プレゼンテーション」については、次回じっくりと新機能を見ていきたいと思います。
これらをふまえて、iMindMap 5 ユーザーにとって、iMindMap 6 は必要かどうか、私の感想は下記の通りです。
● iMindMap 6 へのアップグレードがおすすめな人
- フルスクリーンモードが使いたい人
- 今までに、ブランチ移動の操作で、イラッとしたことがある人
- マップにいつも同じ要素を盛り込むことが多いひと。(=スニペットは便利そうだぞと感じた人)
- Freemindや、MindManagerで作成したマップをインポートして利用したい人
- ノートパソコンなど解像度の低いディスプレイを備えたコンピュータで、スピードマップをよく使う人
- プロセスの表現にフローチャートを使いたい人
- 「ブランチ」と「ボックスブランチ」をよく併用する人
- 「ボックスブランチ」をよく使う人
- 3Dモードでマップの作成/編集がしたい人
- 3Dモードでプレゼンテーションをよりパワフルにしたい人
- もっとパワフルなプレゼンテーションをしたい人
あくまでも私の私見にもとずく感想ですので、あくまでも1つの参考にしていただければ幸いです。<(_ _)>
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