[連載コラム:デジタルマインドマップをはじめよう] 【第5回】 オススメ無料マッピングアプリとその特徴
第5回目は、オススメ無料アプリの特徴をご紹介します。これらのアプリでマインドマップを効果的に活用するには、そのアプリで作成できるマインドマップの特徴を知っていることがとても大切!
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【1】 iMindMapを試用した感想をたくさんいただきました!
前回はマインドマップ開発者トニーブザン公認
アプリ「iMindMap」の特徴についてご紹介しました。
昨年、メルマガでiMindMapを紹介した際には、
iMindMapを試用したみなさんから、
いろいろな感想をいただきました。
「手がきのようなきれいなマップが
簡単にかけてすばらしい!」
「ブランチの間隔や長さを自動で
調整してくれるので、
思考に専念できます!」
「プレゼンテーションモード、
おもしろいですね! Preziみたい!」
などなど。
実際に使ってみて、
その使い勝手の良さを実感された人が
多かったようです。
【2】 無料アプリならこの3本がオススメ!
さて、こんなお声もいただきました。
「iMindMapがとても良いのは
わかったけれど、お値段が……。」
「アプリの効果は実感できたので、
まずは無料のものからはじめてみたいです。」
そこで、今回は
無料アプリについて見ていきましょう。
50本以上のマッピングアプリを
使ってきた金子が、
今オススメの無料アプリは次の3本です。
□ FreeMind □
世界中でもっとも多くのユーザーに
愛用されているマッピングアプリがです。
マインドマップ作成を謳うアプリのほとんどが
FreeMind形式ファイル(*.mm)の
インポート/エクスポート機能を備えている
ほどです。動作が軽快なのも魅力です。
□ XMind □
無料マッピングアプリの新定番として
注目を集めているのが「XMind」です。
無料版は、有料版(Pro、Plus)の
機能限定版の位置付けですが、
マインドマップを作成するための機能が
しっかりと搭載されています。
□ FreePlane □
無料版で、私が今一押しなのが、
「FreePlane」 です。
FreeMindから派生したアプリで、
ブランチの自動カラー機能など
FreeMindには無い、いろいろな便利機能が
搭載されています。
FreeMind形式のファイルを
そのまま編集、保存できるのも魅力です。
これらの無料アプリは、
iMindMap と比べると用途や効果は
限定されてきますが、
初期設定を変更したり、
使い方を工夫することで、
効果的な活用が可能です。
私が会社で使用しているPCにも
この3本のアプリがしっかり入っています。
ちなみに、私が、今が会社のPCで
メインで使用しているのは
「FreePlane」です。
【3】無料アプリで作成したマインドマップは“本物”ではない?!
さて、突然ですが、今ご紹介した
無料アプリで作成できるマインドマップは、
実は“本物”のマインドマップではありません。
「えー?! オススメのマインドマップ
作成アプリと言ったじゃないか!」
お叱りの声が聞こえてきそうですが、
実はこれらのアプリを効果的に活用するために、
このことを知っていることがとても重要なのです。
では、なぜ本物ではないのでしょう?
そのヒントは、
トニーブザンがマインドマップを考案した
初期の頃に書いたマインドマップにあります。
上田さんのWebサイトに、
その初期の頃のマインドマップが掲載
されていますから見てみましょう。
http://mindmap-elab.com/
(トップページの真ん中あたりです)
「現在のマインドマップ」と
「初期のマインドマップ」とでは、
全然違いますね。
この2つを区別するために、
現在のマインドマップ
⇒ 'True' Mind Map
初期のマインドマップ
⇒ 'Proto' Mind Map
と呼んでいます。
Proto Mind Map の特徴は
・中央にイメージがなく文字だけ
・メインブランチが太くなっていない
・キーワードが四角や丸で囲まれている
・ブランチがすべて細い直線
・ひとつのブランチに複数の単語が書かれている
この特徴を無料アプリにあてはめてみると……
もうお気づきですね!
そうなのです。
無料マッピングアプリで
作成できるマインドマップは
本物(True)ではなく、
“プロト”マインドマップなのです。
無料アプリを効果的に活用するには、
この特徴を理解しておくこと
がとっても重要です!
【4】本物ではないけど、偽物でもない!!
ここで、大切なポイントは、
本日紹介した無料アプリで作成できる
マインドマップは、
「本物ではないけれど、偽物ではない!」
ということです!
つまり、本物のマインドマップに
ちょっと“何かが足りない”だけなのです。
この足りない部分を、
手がきと併用したり、
書き方を工夫したり、
用途に合わせて使い分けることで、
マインドマップが持ついろいろな効果を
発揮することが可能になります。
“何かが足りない”ことを知らずに、
これらのマッピングアプリを利用すると、
「言われたほどの効果が実感できない」
「マインドマップって、この程度のものなんですね」
と、言うような残念な結果になってしまいます……。
「それじゃあ、マッピングアプリを
効果的に使うには、どうしたらよいの?」
はい、次回は、この効果的に利用するポイントを
ご紹介していきたいと思います!
それでは、次回もお楽しみに♪
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