【Book Review】 紙上でマインドマップ入門セミナーが体験できる!『授業で生かすマインドマップ 〜アクティブラーニングを深めるパワーツール〜』(ナカニシ出版刊)
去る1月30日、『授業で生かすマインドマップ 〜アクティブラーニングを深めるパワーツール〜』が発売されました。
創価大学の関田一彦先生、山﨑めぐみ先生、そして、ThinkBuzan公認マインドマップインストラクター 上田誠司さん による共著です。
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【授業へのさまざまな導入事例を掲載】
本書は 次のような2部構成になっています。
Part I 授業で使うマインドマップ
01 マインドマップとは何か
02 いくつかの使い方:実践のヒント
03 予習マップ使った授業
Part II マインドマップ実践講座
04 マインドマップの基礎
05 マインドマップの応用
Part I では、関田教授、山﨑准教授による、授業への導入のメリットと導入の実例が紹介されています。
ノート術としてマインドマップ活用や、予習に活用するとこで、反転学習やグループ学習などのアクティブラーニングに活用した実例が紹介されています。これは、先生や学生はもちろんのこと、仕事にも生かせる実例だと思います。
関田先生、曰く「ノートが取れない、あるいは取ったノートが使えない学生が数多くいる…」。
私も高校までは、先生がきれいに書いた黒板をそのままノートに書き写していた派なので、社会人になって、いろいろな研修や講座でノートがそれなりにと取れるようになるまでは苦労しました。私も学生の時にマインドマップを知っていたら、きっと違う人生だったかも?!
【紙上でマインドマップ講座を体験できる♪】
Part II は、マインドマップインストラクター上田誠司さんのマインドマップ実践講座です。
上田さんは、私が 『デジタルマインドマップ超入門』 執筆の際に、いろいろなアドバイスや、コンテンツを提供下さったインストラクターの大先輩です。私が講座開催の際にも、いろいろなアドバイスをいただいています。
その上田さんの「〜7つのステップで誰でもマインドマップをマスターできる〜 上田流マインドマップ講座」を誌上で体験することができるんです。
B5版の本文103ページ中、71ページを使って、丁寧に講座が再現されています。実際の大学での授業内容から書き起こしたそうで、上田さんの話し言葉そのままで、とても読みやすく、講座をライブで受講しているような感覚ですね。
実際にワークを行いながら、7つのステップで、楽しくマインドマップをマスターすることができるだけようになっています。
ちょっと残念なのは、一般書に比べると、図版の使い方に工夫が足りないところ。編集さんにもうひと工夫頑張って欲しかったなぁと感じます。特に一番最初のミニマインドマップ(10個キーワード)をかくところが、初見だとわかりにくいかもしれません。
そんな時には、まずは最後まで読み進めて、その後、04-1に戻って講座を再受講(笑)すると良いと思います。好きなだけ再受講できるのが紙上講座のメリットですね。
【授業で活用できるフルカラーのスライドをゲットしよう!】
また、本文がモノクロで構成されているのも残念に感じます。(一部カラーページはありますが、本当にごく一部です)。マインドマップに『色』は欠かせない大事な要素ですから、たくさん盛り込まれている講義のスライドをカラーで見たかったなぁ……。
と、思ったら、さすが上田さん! 読者限定無料プレゼントが用意されていました。専用サイトから本文に掲載されているスライドのオールカラー版PDFをダウンロードすることができます。
「データ抜粋」と案内が書かれていましたので、本文に掲載されているスライド中からの抜粋なのだろうなぁと思ったら、嬉しいサプライズ! なんと、総枚数104ページ! 本分には掲載されていないスライドも含めた、上田さんが講座で実際に使われているスライドがフルカラーで収録されています。これらのスライドは学校の先生が授業で活用する場合には自由に利用可能とのことです!
★本書は、マインドマップを学びたい、マインドマップのかきかたを生徒に教えたい、そんな方におすすめの一冊です!
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